上生坂万平にブドウ畑整備計画 10年度栽培開始へ

生坂村は令和10年度の栽培開始に向けて、上生坂万平で新たなブドウ畑の整備を計画している。広さ約1・6ヘクタールの水田地帯を果樹園に変える整備を行う。現在「イクサカラット」のブランド名で約30ヘクタールで栽培されている特産の生食用ブドウのさらなる生産拡大につなげる。
村によると、予定地は生坂小学校の東側約300メートルにあり、標高は約620メートルと村役場より100メートルほど高い。犀川から水田用に水をポンプアップしているが、近年は担い手の高齢化などで遊休農地化が進んでいた。
今春に地元の万平常会や地権者らと合意した。村議会6月定例会で可決された本年度一般会計補正予算に土地改良事業の計画概要書作成委託料300万円を計上している。
村農業公社によると、現在は8~9年度の本格就農に向けて複数のブドウ農家の研修生を受け入れているが「新規就農者を受け入れられるブドウ畑は徐々に埋まりつつある」という。村振興課は「整備により農地の保全につながれば」としている。