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在型交流拠点施設「en.to(えんと)」紹介 コンセプトブック作成

えんとの管理人・相徳さん(左)と代表社員の横山さん

 塩尻市の大門商店街にある旧ハリカ塩尻店の空き店舗を活用した、滞在型交流拠点施設「en.to(えんと)」を紹介するコンセプトブックが出来上がった。先月に施設の一部として本格開所したシェアハウスを中心に、関係者の思いなどを掲載していて、認知度向上を図っている。

 シェアハウスは全10室で、うち2室は宿泊可能な客間。それぞれの部屋には市特産のブドウ品種の名前が付く。昨年11月に完成した一部でプレオープンし、3月には入居が始まり、20、30代を中心に既に約30人が利用している。利用割合は県外と松本平周辺が「半々」だ。
 コンセプトブックはA3判三つ折り。片面には「ここから始まる、みんなの物語」と題し、シェアハウスの見取り図に、管理人や地元事業者、出資者、住人の率直な思いを顔写真付きで掲載した。裏面には事業開始の背景や理由、理想像をうたう。制作の中心になった管理人の相徳夏輝さん(26)は「思いの詰まったプロジェクト。体温が伝わるようにした」とする。地域DXセンター・コア塩尻や、しおじり街元気カンパニーの移住定住相談窓口などに置く予定だ。
 交流拠点の一角であるシェアハウス北側の道路に面した建物は、シェアハウスの運用実績を見極めつつ、備える機能の再検討を進める。来年度には工事着手したい考え。運営会社en.to代表社員・横山暁一さん(32)は「ここから地域とつながることを大事にしたい」と話す。