2024.6.7 みすず野
木曽路の北側の入り口になる塩尻市楢川地区の木曽くらしの工芸館西側に設けられた駐車場に車を止め、木曽平沢まで歩いて木曽漆器祭の取材に行った。無料のシャトルバスが出るが、ゆっくり歩いて向かうのが楽しかった。これまで金曜日から始まる3日間の日程だったが、今年から2日間に。明日が初日になる◆漆芸は中国から伝えられた技術と考えられた時代もあったが、縄文遺跡から漆器(装身具)が出て「今は日本固有の技術と見るのが通説になっている」(『お皿の上の生物学』小倉明彦著、角川ソフィア文庫)というようなことを予習。でも会場のにぎわいを見ると、そんなことはたちまちどこかへ吹っ飛んだ◆取材後、小遣い銭で買える範囲で、小さなお盆や酒器などを毎年買った。お盆は職場の机上でペン皿にしている。気に入ったのは小さな朱塗りの片口で、ちょうど1合の容量。きょうは休もうと思いながらもほぼ毎日酒を満たす◆英語で小文字のジャパンは漆器を指すと教わったのは中学校の授業。漆器は傷んでも修理できて、また何年も使えると知ったのは楢川地区での取材。今年の漆器祭、天候には恵まれそうだ。