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太陽光発電 補助金が人気 住宅向け設置費 昨年度、市が192件交付

太陽光発電システム設置補助金などのチラシ

 安曇野市が実施している住宅への太陽光発電システム設置補助金の人気が高まっている。昨年度の補助金交付は192件で前年度比1.55倍に、補助総額は1440万円で同1.22倍になった。電気料金の高止まりや環境意識の高まりが補助金申請の増加につながっているとみられる。

 市は住宅屋根への太陽光発電システム設置を推進しており、7万5000円を支援している。昨年度は定置型蓄電システム、電気自動車等充給電設備、太陽熱利用システムも補助対象に加えた。補助金額は太陽熱利用システムが5万円、他の二つが7万5000円となっている。
 定置型蓄電システム設置補助金の昨年度の交付は117件で、太陽光発電システムと一緒に申請する人が目立った。発電した電気をためておける蓄電システムは災害への備えにもなり、市ゼロカーボン推進課は防災意識の高まりも人気の背景にあると分析している。
 市は本年度も、昨年度と同様の補助メニューで申請を受け付けている。昨年度は10月に四つの補助金の交付総額が一般会計当初予算に計上した1900万円に到達し増額したことから、本年度は当初予算に2125万円を盛った。市ゼロカーボン推進課の龍野真一課長は「市を挙げて二酸化炭素排出量の実質ゼロに向けて取り組んでいる。エネルギー価格に左右されない安定した再生可能エネルギーを利用してもらいたい」としている。
 補助金を受け取るには設置工事の着工前の申請が必要となる。問い合わせは同課(電話0263・71・2085)へ。

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