政治・経済

筑北村、雨水貯留タンク設置に補助

筑北村役場に設置されている雨水貯留タンク。本年度は住宅・事業所への設置補助事業をスタートした

 筑北村は本年度、雨水をためて生活用水に活用したり河川への雨水流入を遅らせたりする効果が期待できる「雨水貯留タンク」の住宅・事業所への設置補助事業を始めた。村は昨年度から河川の流域全体で治水に取り組む「流域治水」を進めており、初めて民有地の協力も得る。

 村単独事業で、村内の住宅・事業所に雨水貯留タンク(1建物当たり1基)を設置する場合、その購入・設置費用の半額以内で補助し、100リットル以上~500リットル未満のタンクで最大2万5000円、500リットル以上のタンクで最大5万円。タンクの購入・設置前に、所定の申請書に必要事項を記入して村総務課に提出する。
 村は昨年度、村役場本庁舎と筑北小学校、聖南中学校の3カ所に200リットルタンクを設置した。本年度も村公民館、本城公民館、村図書館に設置する方針だ。
 村総務課は「タンク一つで水害を防げるわけではないが、小さな積み重ねから災害の抑止や備えにつなげられることを村民が意識するきっかけになれば」としている。問い合わせは村総務課(電話0263・66・2111)へ。

連載・特集

もっと見る