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陸上自衛隊 松本の駐屯地祭りに8800人

がれきの下を捜索するカメラの操作を体験する来場者

 陸上自衛隊松本駐屯地は20日、松本市高宮西の駐屯地で創設74周年記念行事(駐屯地祭り)を開いた。地域住民や隊員の「笑顔」をテーマに、観閲行進や訓練の披露、活動紹介展示など多彩な催しが行われ、8873人が来場した。

 観閲行進は松本駐屯地の隊員や、車両60台、ヘリコプター1機が、秋山伸太郎駐屯地司令らの前を堂々と進んだ。訓練披露は近接格闘のほか、敵に占領された陣地を装甲戦闘車両や火砲と連携して奪還するシナリオで進めた。松本駐屯地の女性隊員が、ホバリングするヘリからロープで降下する場面もあった。
 活動紹介のコーナーでは、日ごろの厳しい訓練、能登半島地震の被災地支援の様子をパネルにまとめた。装備品展示では、がれきの下を捜索するカメラなど災害派遣時の装備を体験することができ、来場者に人気だった。叔父と来場した鎌田中学校1年の遠藤佐由香さん(12)は「隊員の仕事は大変だけれどかっこいいと思った。災害などの時、松本にいてくれるのは心強い」と話していた。
 式典で秋山司令は昨今の世界情勢の緊迫化に触れつつ、「どんな任務にも即応できる強じんな部隊を育成することが使命。これまで以上に関連機関と密接に連携し、住民に愛される駐屯地を目指す」と述べた。

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