発酵のまちで春の蔵開き 木曽町 酒蔵２カ所と味噌蔵巡る
木曽町福島の酒蔵・七笑酒造と中善酒造店、味噌蔵・小池糀店で２０日、恒例の催し「春の蔵びらき」が開かれた。同町は「発酵のまち」をうたう。大勢の地元住民や観光客が町歩きを楽しみながら、各蔵を巡っていた。
チケット制で日本酒の試飲を行った七笑酒造と中善酒造店には、限定酒や新酒を楽しみにしていた人が詰めかけた。左党同士の交流の場にもなり、岐阜県中津川市の公務員・林美沙子さん（６７）は「今回で来場は２回目。初めて会った人とも、お酒のお薦めを教え合えるのが楽しい」と笑顔だった。 小池糀店では、同店のみそを使った菓子や焼きおにぎりといったさまざまなコラボ商品が店頭に並び、みその香ばしさに誘われた多くの来場者が買い求めていた。「だしいらず」のみその味をその場で味わってもらうため、初めて企画したみそ汁の振る舞いも好評だった。 転勤で今月、木曽町に引っ越してきた公務員・佐藤楓さん（２５）は「ノンアルコールでもすごく楽しい。たくさんの人に出会えるのが魅力」と話していた。