政治・経済

帯状疱疹と、おたふくかぜのワクチン接種に補助金 塩尻が新年度から

帯状疱疹ワクチンの資料

 塩尻市は新年度、帯状疱疹と、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)について、任意接種となっているワクチンの接種費用補助制度を新設する。近年、県内の他自治体で補助実施の動きがあり、市民からも要望や問い合わせが増えたことなどを受けて決めた。関連費用計558万円(帯状疱疹分468万円、おたふくかぜ分90万円)を新年度予算案に盛った。

 帯状疱疹は水ぼうそうと同じウイルスが原因で、皮膚に発疹や激しい痛みが現れる。ワクチンは2種類あり、水ぼうそうワクチンと同じ「生ワクチン」と、もう一つの「不活化ワクチン」がある。生ワクチンは接種が1回で済み、全額自己負担の接種費用は1万円前後、効果持続期間は約5年。不活化ワクチンは2回接種が必要で、全額自己負担だと1回2万円前後と高額だが、効果持続期間は約9年。
 補助の対象は感染者が増える50歳以上の市民。補助額は、生ワクチンが3000円、不活化ワクチンは接種1回につき6000円(2回で1万2000円)となる。
 おたふくかぜはムンプスウイルスによる感染症で、耳の下の腫れや発熱が主な症状。子供を中心に感染する。補助は1歳児の市民が対象で、全額自己負担だと1万円前後なのに対し3000円を補助する。
 市議会3月定例会一般質問で、小松勝子氏(公明党)、篠原敏宏氏(市民派連合)の質問に、百瀬敬市長、降幡美保健康福祉事業部長が答弁した。百瀬市長は帯状疱疹ワクチン接種補助について説明する中で「市民の皆さまの生活の質の向上と維持に大変効果があると考えている」と述べた。

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