政治・経済

障害者が投票気兼ねなく 松本市長選を前に市選管が応対マニュアル

マニュアルの冊子を持つ市選管の職員

 10日告示、17日投開票の松本市長選挙に向け、市選挙管理委員会は、投票所の係員に向けた「障害のある人への投票応対マニュアル」を作成した。障害のある人が気持ちよく投票できる環境を整えることを目的とし、各障害者の特徴に合わせて係員が取るべき対応をまとめた。

 視覚や聴覚障害、肢体障害、知的・発達・精神障害、認知症などについて、各障害者が困っていることや基本的な応対方法を記した。視覚障害者の場合は「慣れていない場所では1人で移動することが困難で耳からの情報を頼りにしている」とし、投票事務従事者から進んで声を掛けることを対応として挙げている。
 マニュアルはA4判10ページ。期日前投票所で従事する係員約100人の研修時に使用し、当日投票所の担当者73人の最終打ち合わせの際も扱う。市長選だけでなく、今後の各選挙でも使用していく。
 市選管の百瀬誠事務局長は「障害のある方が投票する際のハードルを下げ、選挙を身近に感じてもらいたい。投票所で戸惑うことを少しでも減らしたい」と話している。

連載・特集

もっと見る