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仮想空間で安曇野観光 メタバース29日オープン 若者照準 学生がルート紹介

29日にオープンするメタバースのロビー(安曇野市提供、画像は開発中のもの)

 安曇野市は29日、安曇野観光を体験できるインターネット上の仮想空間「安曇野観光メタバース」をオープンする。県内自治体で観光分野のメタバースを構築するのは初めてで、さまざまな角度で情報を発信していく。同日は午後7時から、メタバース内でオープニングイベントを開く。

 空間内は入り口となるロビーと、ロビーからつながる4ルームがある。スマートフォンやパソコンなどから登録なしで利用でき、自身のアバター(分身)を操作して空間内を自由に巡ることができる。
 ロビーは北アルプスの山並みに囲まれ、イベント時に使うステージや、道祖神、穂高有明の八面大王足湯、ラフティング乗り場といった安曇野ならではのモニュメントが設置されている。ルームは、首都圏の女子大生によるプロジェクトチーム・キャンパスラボが立案した観光ルートを紹介する2ルームと、立体的な安曇野の地図に観光名所を示した「旅の設計ルーム」、企画展示ルームがある。
 市観光課の担当者は「特に若い人に安曇野を知ってもらい、リアルな来訪につなげたい」と話している。
 オープニングイベントでは、市長やキャンパスラボの学生が登場して観光スポットなどを紹介する。さらに3月12日午後7時半からは、移住者らが隠れた名所などを紹介する「ツウな安曇野を発見!」を開催。19日午後5時からは、東京・新宿の中村屋で市山岳観光推進実行委員会が同日開くトークライブ「登山関係者だからこそ語れる安曇野山岳観光の魅力」にメタバース空間から参加できる。
 ロビーにつながるURLは、29日に市ホームページで公開される。問い合わせは市観光課(電話0263・71・2054)へ。