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松本市総合体育館 大改修の1年 メインアリーナは使用休止

総合体育館のメインアリーナ。天井は全面的に改修する

 松本市が令和2年度から進めている市総合体育館(美須々)の大規模改修が、新年度にピークを迎える。メインアリーナのつり天井を撤去し、屋根の内側に軽量の天井材をじか張りする耐震化などの費用として一般会計当初予算案に11億9600万円(前年度比10億4900万円増)を計上した。メインアリーナは3月初旬から約1年間、一般使用を休止する。

 天井の更新はアリーナ全面に足場を組む大がかりな作業になる。天井照明のLED化、スピーカーの耐震補強、スプリンクラーの配管改修、床の磨き直しなども併せて行う。総事業費17億9000万円の半分以上が新年度に集中し、大型ハード事業の一つになる。
 総合体育館は平成3(1991)年の建設から32年が経過している。市は雨漏りの修繕や空調設備の改修などの老朽化対応を段階的に行ってきた。昨秋から進めているサブアリーナの改修は来月末に工事が完了し、4月に使用が再開される。
 体育館の年間利用者数は令和4年度実績で12万8463人。プロバスケットボール・Bリーグの試合などを含めた各種イベントの会場や、災害時の指定緊急避難場所として使われる。メインアリーナの使用再開は来年4月の予定になる。
 市スポーツ施設整備課は「皆さんに安全に、安心して使ってもらうことが第一。スポーツ環境もより快適になる」と説明している。