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小説『安曇野』特設サイト 安曇野市が開設 筑摩書房が書籍復刊へ

『安曇野』の特設サイトと市が制作したパンフレット

 安曇野市は市公式ホームページ内に、市内出身の作家・臼井吉見(1905~87)の小説『安曇野』を紹介する特設サイトを開設した。今年5月で、『安曇野』の最終巻となった第5部が発行されて50周年となることから、大河ドラマ化を目指してPRに力を入れている。筑摩書房と協力して『安曇野』を復刊する計画も進め、新年度一般会計当初予算案に事業費709万円を計上している。

 特設サイトには、『安曇野』のあらすじ、主要な登場人物、ゆかりの場所、市の取り組みの4点を主に掲載している。主要な登場人物の紹介では、それぞれの経歴や写真などを見ることができる。今後、さらに内容を充実させる。
 市政策経営課によると、『安曇野』を発行した筑摩書房と話し合い、復刊について了承を得た。復刊した小説の一部は市内の小中学校や図書館などに寄贈する。必要な費用の一部は全国から寄付を募るクラウドファンディングを使って調達し、復刊の動きと小説の魅力を広くPRする計画だ。
 太田寛市長は「小説『安曇野』が完結したのが50年前。この機に市民を含めて多くの人に安曇野と小説を知ってもらえれば」と話している。

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