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「塩の縁」で被災地支援 塩尻で慈善映画上映会

「ひとにぎりの塩」の上映後に、フルートを演奏する桂さん

 塩尻市市民交流センター・えんぱーくで18日、能登半島地震の被災地を支援するチャリティー上映会(実行委員会主催)が開かれた。石川県珠洲市で日本最古の「揚げ浜式」と呼ばれる塩づくりにいそしむ職人たちを追ったドキュメンタリー映画「ひとにぎりの塩」を上映した。

 午前と午後に2回上映し、160人が鑑賞した。映画監督の石井かほりさんが「映画という形で共に鑑賞して関心を持っていただき、息の長い応援を心掛けていただきたい」とメッセージを寄せた。上映後にはフルート奏者・桂聰子さんが復興への願いを込めて「花の街」など6曲を演奏した。
 市内では7年前に塩尻大門商店街振興組合が、市名に入る「塩」にちなんで映画を上映。先月の地震を受け、同組合の理事長・浜行雄さんら2人が実行委員会をつくり、上映会を企画した。浜さんは「〝塩〟のご縁で、今後もできる支援をしたい」と話していた。
 25日も北部交流センター・えんてらすで上映する。入場料と募金箱で募った支援金は、ほくりくみらい基金を通じて寄付する。