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筑北・別所川の大滝が氷瀑に

冷え込みで氷瀑となった大滝の流れ。筑北スマートICにもほど近い

 筑北村西条を流れる別所川の大滝が、連日の冷え込みで凍って氷瀑となっている。長野道筑北スマートインターチェンジ(IC)が昨年12月17日に開通したことで、周辺の村道滝上北線の通行止めが解除され3シーズンぶりに訪れられるようになった。落差約8メートルの流れの両岸に連なるようにつららが垂れ、自然の造形美で訪れた人の目を引いている。

 例年は滝全体が凍り付くが今冬は暖冬も影響してか氷瀑の規模は控えめ。滝は別名「不動の滝」とも呼ばれ、滝近くに不動明王のお堂もあり村民有志が雑木を刈ってしめ縄を張るなど厳かな雰囲気だ。付近には村が観光資源化を模索する旧篠ノ井線廃線敷の小仁熊トンネル(365メートル)もあり、困難だった近代の開削工事をしのぶように鍛冶や鉱山の神様「金山様」をまつる石造物もある。
 大滝周辺は、工事のため令和3年夏から立ち入りが困難だったが、筑北スマートICの開通で下り線出入り口から徒歩3分ほどの近場観光スポットに変身した。村内でトレッキングイベントを催している筑北曼荼羅ツアー企画主宰の高野博久さん(24)=坂北=は、2月中旬に大滝一帯を訪れるイベントを計画中で「まるで別世界に訪れたような気持ちにさせてくれる」と魅力を語り「今後は冬も夏も気軽に訪れて楽しんでほしい」と話している。

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