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木曽警察署の新庁舎完成 建て替え完了 安全安心守る拠点に

建て替え工事が完了した木曽警察署の新庁舎

 木曽町新開で現地建て替えをした木曽警察署の新庁舎の落成式が31日、署内で開かれた。令和2年12月に着工し、段階的に進めてきた工事は1月26日に全て完了した。警察や地域の関係者ら約80人が出席し、木曽地域の安心安全を守る新たな拠点の完成を祝った。

 新庁舎は鉄筋コンクリート造り4階建て延べ2755平方㍍で、旧庁舎より1・6倍大きくなった。浸水対策で自家発電設備を2階以上に設置するなど、災害時に対応拠点となるよう仕組み・設備を充実させた。敷地は4841平方㍍で、倉庫などの役割を果たす別館棟や車庫棟も建てた。
 式は4階の道場で開かれた。山口伸彦署長は、明治8(1875)年に前身の筑摩県第八警察出張所ができた歴史を振り返り「地域住民との信頼関係の構築」を大切に歩んできたと述べた。「署員51名、心を新たに安全安心の拠点として運営にまい進していく」と力を込めた。
 旧庁舎は昭和47(1972)年の建設で、老朽化が進んでいた。先に建てた新庁舎で令和4年5月から業務を始め、その後に旧庁舎の解体や来庁者用駐車場の整備などを進めた。事業費は約18億円。