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松本山雅に10選手加入 実力派の中堅やベテラン多く

記念撮影に臨む新加入の選手たち(前列左から安藤、馬渡、浅川、樋口、前田。後列左から佐相、高井、大内、山本)

 サッカーJ3松本山雅FCは7日、松本市内で新加入選手の発表記者会見を開いた。昇格を目指して臨むシーズンに向け、それぞれが特長や意気込みを自らの言葉で語った。

 新加入は10人。体調不良の高橋祥平を除く9人が参加した。
 会見当日に加入が発表された馬渡和彰は、出場機会に恵まれなかった昨季の悔しさを踏まえ、一緒にはい上がろうというオファーの言葉に意気を感じ「今年がプロ11年目。いい節目として自分がどこまではい上がれるか、そういう意味でわくわくした」と加入の経緯を話した。新たなストライカーとして期待が懸かる浅川隼人は得点王を目指すとし「J3優勝を必ず成し遂げたい」と力を込めた。
 新卒は2選手。昨季は特別指定選手としてプロのピッチを経験した塩尻市出身の樋口大輝は「アカデミー出身の大卒第1号。大学経由でも戻って活躍できることが証明できれば」と力強く語った。
 霜田正浩監督体制で2季目となる今シーズン。結果がシビアに求められる中、新加入は実力派がそろった。下條佳明スポーツダイレクター(SD)は「競争力が上がる編成」と手応えを口にした。
 新加入のうち中堅からベテランが半数を超えた。戦い方の軸を変えずに臨む上で、下條SDは勘所で求められる判断の質を向上させるために「経験ある選手の力を借りる」とした。
 例年、新加入会見に合わせて発表する今季の背番号、スタッフ体制は8日の新体制発表会で披露する。交渉が継続中の選手もいるとし、始動時の陣容は30人を想定している。
 コーチングスタッフに加わる加藤望氏も紹介した。新設の「ディベロップメントコーチ」として、若手の指導やアカデミーとのパイプ役を担う。指導者としての信念を「長くプレーヤーを続けられるような心と体を伸ばす接し方をすること」とした加藤氏。「クラブのため、選手のため、監督のために全力でバックアップする」と抱負を述べた。