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厄よけ縁日平穏祈る 寺社に多くの参拝者

牛の像をなでて願い事をする参拝者(牛伏寺)

 松本地方の寺院や神社で7日と8日、厄よけ行事が行われている。参拝者は家内安全や商売繁盛などを願いつつ、新年早々から能登半島地震、羽田空港での航空機衝突と大きな災害・事故が続いていることから、世の中の平穏も願っていた。

 牛伏寺(松本市内田)では厄除縁日大祭が行われ、朝から多くの人が参道を上って境内に向かっていた。新型コロナウイルス禍中には周囲に規制テープが張られた牛の像は今年は触れることができ、訪れた人は頭や足など良くなってほしい場所をなでながら願い事をしていた。毎年家族で参拝している同市内田の青栁省吾さん(36)は「家族の健康が第一。仕事を頑張る一年にしたい」と話していた。
 放光寺(同市蟻ケ崎)の厄除観音大縁日では、早朝から特別祈とうなどの順番を待つ人がいた。参拝した人は「国内では地震、海外では戦争で苦しんでいる人がいる。早く元通りの世の中に」「灯油や電気が高いと感じる。生活が楽になってほしい」などと願っていた。越場達祐住職は「ようやくコロナ禍が明けた。多くの人にとって飛躍の一年になってほしい」と話していた。