生坂・一星亭の活用法模索 ボランティアが片付け

生坂村上生坂の国登録有形文化財・旧平林家住宅(一星亭)で3日、ボランティアによる家財の片付け作業が始まった。村が所有する同住宅を地域活性化や歴史文化発信の拠点として保存活用する方策を、村内外から知恵や労力を借りて一緒に考える「一星亭再生プロジェクト」の一環。13人が参加し、作業を通じて未来図を思い描いた。
過去に住宅の遺物を文化財的な価値判断で調査・保存したものの今も手つかずの家財を抱える村教育委員会が、住民主体による保存・活用につなげようと、県の地域発元気づくり支援金を受けて取り組み始めた。
初回は建物を内覧・協議し再利用しない布団などを撤去することにし、入り口の土間が埋まるほど積み上がった。安曇野市明科七貴の自営業・山﨑秀紀さん(26)は「歴史ある建物と聞き今後どうなるかわくわくする。シェアオフィスも面白そう」と話していた。
来年1~2月も作業し、来年度以降はより具体的な活用法を模索する。