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青峰高生考案 天然水ペットボトルのラベル完成 木曽精機、水源水と連携

下澤社長(中央)を囲んで、出来上がったペットボトルラベルデザインの完成を喜ぶ生徒たち

 木曽町福島の精密金属部品加工・木曽精機の依頼を受けて、木曽青峰高校インテリア科の生徒たちがデザインした天然水の500mlペットボトルラベルが完成した。同社と縁がある天然水製造販売・21インコーポレーション水源水事業部(木曽町新開)の協力を得ながら3者が手を携えた試みで、7種が採用された。木曽精機の取引先や訪問客などにはすでに配布されていて好評だといい、22日、下澤孝洋社長が生徒たちに感謝を伝えた。

 昨年度、当時の2年生が授業の一環で取り組んだ。木曽精機側の「10代の若者の感性を生かして自由に仕上げて」という〝注文〟に対し、工場見学などを通じて思い思いに完成させた。水の透明感を全面に生かしたデザインが多く、水彩風の手書きロゴを入れたものや、水のイメージを図案化したもの、木曽の山並みも一緒に描いたものなどがある。
 下澤社長は「まじめできれいなデザインがそろった」とほほ笑み、「若い人のデザインは会社のイメージを上げるいいアイデア。有効に使わせてもらっている」と木曽精機を訪れた6人に感謝した。3年・新原凛さん(18)は「実物を見ると、パソコンで描いた図案よりもよくできていて良かった」とほっとしながら「自分で一から考えたデザイン案を商品化してもらえたのは貴重な経験」と話した。
 一連の取り組みを見守った水源水事業部の古野直人工場長は「今後も地元の企業、学校と力を合わせた取り組みがより広がれば」と期待していた。