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中信の高校美術部員が工夫の作品 松本学生美術展が始まる

高校生らしい自由な作品が並ぶ学美展

 中信地区の高校美術部員らが活動成果を発表する第77回松本学生美術展(学美展)が20日、松本市中央4の市美術館で始まった。15校の部員らが自由な発想で手掛けた作品144点を展示している。22日まで。

 老眼鏡をはね上げてスマートフォンの画面をのぞき込む人物や、「耳にたこができる」を皮肉ってタコがまとわりついた自分、余白を生かしモノクロで表現した猫など感性豊かな題材や表現の絵画が目を引く。立体は異素材を組み合わせたり、魚の体内から別の魚が出てくる様子だったりと独創的で、来場者が足を止めて見入っていた。
 全国高校総合文化祭(総文祭)への地区予選を兼ね、意欲作がそろう。主催団体の一つ、松本学生美術会の事務局を務める蛭田香菜子・エクセラン高校教諭(30)は「規定の中で表現を工夫した力作ばかり。生徒たちの頑張りを感じてもらえたら」と話している。入場無料で開場は午前10時~午後4時(最終日は3時)。