地域の話題

住民がモデルに 未来の農民装い 大桑でファッションショー 芸術展23日開幕 プレ企画 

斬新な衣装を着用した住民らが〝近未来のファーマー〟となり、村歴史民俗資料館の外周に設けられたランウェイを歩いた

 木曽郡内の住民らがモデルを務めるファッションショーがこのほど、大桑村殿の村歴史民俗資料館で開かれた。23日に村内で開幕する展覧会「土着とストリート」の関連イベントとして、芸術祭「木曽ペインティングス」から派生したグループGR19(ギャラクシー・ルート・ナインティーン)が企画した。

 地域の空き家に眠っていた着物や古着を生かした独創的な衣装約30種類を21人が着こなし、展覧会の参加アーティストも加わった。気候変動と少子高齢化の影響で木曽に住む人が少なくなった〝近未来の木曽〟をテーマに「それでも木曽に残った農民のたくましさ」を表現したショーだった。
 衣装のデザインから縫製までを手掛けたGR19代表で画家の岩熊力也さん(54)は「芸術祭を6年続けたが、若者が足を運んでくれなかった印象があった。そんな世代が参加してくれた」と手応えを話していた。
 展覧会は、同資料館近くの、かつて養蚕農家だった古民家で10月22日まで開く。