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リユース容器貸し出し 松本市 プラごみ削減へ新事業

山雅の試合などで初活用されるリユース容器

 松本市はプラスチックごみの削減を目的に、「イベント用リユース食器リース事業」を始める。市から委託された業者が専用の容器を用意してイベント事業者に貸し出し、使用後に回収・洗浄して再利用する。使い捨てされていた飲料容器を減らすのが狙い。今週末に行われる音楽祭とサッカーの試合で初活用される。市環境・エネルギー課は二つのイベントで約120キロのプラスチックごみの削減につながると見ている。

 市はリユース容器の購入費など約500万円を本年度予算に計上し、事業の運営を障害者就労継続支援A型のエア・ウォーター・スマイル社(梓川)に委託した。同社が再利用可能な大・小とホット用のリユース容器2万800個を購入し、23日と24日にアルプス公園で行われるりんご音楽祭と、24日にサンプロアルウィンで行われる松本山雅FCのホームゲームで貸し出す。
 同社によるとリユース容器のリース費用は、使い捨て容器を使うよりも割高になるケースが多い。市はイベント事業者がリユース容器を使う場合、利用促進補助金としてリース費用の2分の1(上限5万円)を補助する。
 松本山雅の試合では、スタジアム内の喫茶山雅ブースでリユース容器が使われる。山雅の運営会社は「ゼロカーボンの取り組みに少しでも貢献できれば。来年以降、スタジアム全体で使用できるか検討したい」と話していた。