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友好3市町長が相互訪問 木曽・福島・松浦 議長も交流 新たな形に

3市町の取り組みについて紹介し合った意見交換会(木曽町提供)

 木曽町と親善友好提携を結ぶ北海道福島町、長崎県松浦市の市町長・市町議会議長の相互訪問が本年度、始まった。平成の大合併前の市町名に同じ「福島」があった縁でスタートした交流活動では、中学生の訪問や職員の派遣などが行われてきたが、自治体トップの相互訪問という新しい形で今後も続けられる。

 8月下旬、松浦市に3市町の首長・議長が集まり、木曽町からは原久仁男町長と千村孝男議長が出席した。漁業が盛んな市内の魚市場やトレーラーハウスを使ったグランピングが楽しめる宿泊施設などを視察し、松浦市のまちづくりを学んだ。
 来年度は北海道福島町に、再来年度は合併・発足20周年を迎える木曽町に集まる予定だ。原町長は「環境は違えど、それぞれの自治体が抱える人口減少や過疎化といった共通の課題がある。互いの取り組みを理解し、まねできるものは取り入れたい」と話す。
 木曽町は木曽福島町など旧4町村合併で発足。伊万里湾に臨む松浦市は平成の大合併で旧福島町などと合併し、津軽海峡に面する福島町は昭和の大合併を経て現在の形になった。
 3市町の交流は平成初めに中学生の相互訪問から始まり、職員の派遣などを通じて親睦を深めてきた。平成21(2009)年には親善友好提携も結んだ。しかし、人口減少に伴う職員不足などを理由に昨年度で職員の相互派遣を休止し、新しい交流の形を模索していた。