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太陽光で〝木曽馬〟走る 木祖村で体験講座 子供が工作 玩具にパネル

太陽光パネルに日光をあてながら、カラフルに仕上げた〝マイ木曽馬〟を走らせる子供たち

 太陽光パネルを載せた木曽馬の玩具をつくり〝ソーラー馬搬(馬による木材搬出)〟に挑戦する体験講座が9日、木祖村民センターで開かれた。地元の小中学生が工作を楽しみながら、再生可能エネルギーを使った「電気の地産地消」にも理解を深めた。

 タイヤの付いた木製の木曽馬を組み立て、モーターとギアを載せた。雲間からさす日光をあてると車輪が回ったが、タイヤがガタガタしたり、ギアの回転がタイヤに伝わらなかったりと、出来栄えが〝手づくり感満載〟だった。
 本来の馬搬で運ぶ木材の代わりに乾電池を載せ、曇天でも走れる仕組みだった。力強く走る様子に、木祖小3年の日下部天虹さん(8)は「足が速いから、この馬の名前はウサイン・ボルトにしようかな」と笑っていた。
 木祖村の地域おこし協力隊と共に企画した木曽町の協力隊・八山悠太さんは「必要な分だけ自給するエネルギーの考え方に触れてもらえれば」と話していた。