教育・子育て

麻績小学校6年生が聖山の民話調べ、紙芝居絵本発表へ

雨乞いが今も行われる樋知大神社の「お種池」を訪れた6年生たち

 麻績村の麻績小学校6年生が18日、地元の聖山(1447㍍)にまつわる民話「まさかりごんげん」の由来や歴史を調べるため、長野市大岡側の聖山北麓にある樋知大神社と高峰寺を訪ねた。児童全6人は民話に関わる学習成果として今秋に「紙芝居絵本」を朗読発表する予定で、物語に登場する現地を実際に見て回り理解を深めた。

 「まさかりごんげん」は、聖山に修行の場を開こうとした鎌倉時代の越後(新潟県)の学道上人に協力し、道を切り開いて絶命したとされる麻績のきこり・孫太郎にまつわる民話だ。村内では現在も、樋知大神社境内の「お種池」をかき回して水をくんで持ち帰ったり、高峰寺にある孫太郎権現像を借りたりする雨乞い儀式が伝わる。
 児童たちは、大きな山容でそびえる聖山の向こう側へバスで訪れ、雨乞いの儀式にならってお種池に足を踏み入れて水の冷たさを実感していた。宮下結愛さんは家族から雨乞いの話を聞かされており「池の水に初めて触れたけれど感覚がなくなるほど冷たい。昔の人も遠出して苦労して願ったんだろうな」としみじみと話していた。

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