政治・経済

中信の発展へ4市長語る 市民タイムスがサミット

中信4市長が地域課題の解決策と将来展望を語ったフォーラム

 松本、安曇野、塩尻、大町の各市長が語り合う地域振興フォーラム「中信4市長サミット」(市民タイムス主催)が10日、松本市本庄1のホテルブエナビスタで開かれた。新型コロナウイルス禍後の経済再生、デジタル技術を使った社会変革・デジタルトランスフォーメーション(DX)、交通網整備など、待ったなしの共通課題について各市長が施策と展望を語り、連携を深めた。

 交通網の整備や維持で、松本市の臥雲義尚市長は県営松本空港の路線拡充の重要性を語り、地元振興策に力を注ぐ姿勢を説明した。特急あずさの時間短縮も「諦めてはいけない問題」と述べた。大町市の牛越徹市長は、中信地域で高規格道路を「編み目のように結ぶことが大切」と述べ、南北のアクセスを円滑にする松本糸魚川連絡道路の事業進展は「最重要の政策課題」と強調した。
 豊かな自然環境を次世代に継承する取り組みに関し、安曇野市の太田寛市長は「松本盆地全体に関わる水資源対策、地下水を守ることを重点として取り組みたい」と意欲を示した。塩尻市の百瀬敬市長も「信濃川水系最上流部の地域として責任と自覚を持っていきたい」と呼応した。
 フォーラムは、中信地域が将来も豊かで暮らしやすい地域であり続けることを願い、企画した。司会は市民タイムスの新保裕介社長が務めた。8月上旬の紙面への詳細掲載を予定する。