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外堀大通りの対面通行開始 松本市役所まで東進可能に

南外堀復元エリアに沿って整備され、対面通行になった外堀大通り

 松本市が松本城の南側で整備を進めてきた都市計画道路・内環状北線の大手2~松本城交差点区間(延長280メートル、通称・外堀大通り)の車道がほぼ完成し、10日に対面通行を開始した。北松本駅方面から4車線道路を東進してきた車が、市役所方面に直進する車の流れが新たにできた。

 市は平成23(2011)年度に事業化して用地買収を進め、令和2年度から工事を進めてきた。幅7メートルの一方通行の市道を4車線幅の31メートルに拡幅。ただ、広い歩道を両側に設けることで暫定2車線とした。
 臥雲義尚市長は同日の定例記者会見で、観光客がお城付近に車で流入すれば渋滞が避けられないとし「車の流入を必要最低限に抑える総合的な交通政策を展開する必要がある」と2車線化の狙いを説明。車の流入を抑えつつ路線バスや自転車の利用を促すことで、中心市街地ににぎわいを生み出す考えを示した。
 両側歩道のうち市が用地買収を進める南外堀復元エリアに接する最大幅15・5メートルの歩道は工事中で、9月に利用を開始する。工期は11月末までで事業費は約30億円。