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児童が塗った漆器 楢川小中学校のならにこ漆器会社が販売 15日

自分たちで漆を塗った漆器を持ち、販売会への来場を呼び掛ける6年生

 漆器の産地・塩尻市木曽平沢にある楢川小中学校6年生11人は15日、模擬会社「ならにこ漆器会社」として、近くの木曽くらしの工芸館前で漆器販売を行う。1~2月に「ふるさと漆器学習」で児童が漆を塗った箸や皿、めんぱ、わんなど10種類約230点を200~2500円で販売する。

 当日は漆器の歴史や使い方を紹介するパンフレットも配布する。副社長を務める小林健人君(11)は「古い伝統があり、壊れにくく長く使えるのが漆器の良さ。魅力が伝わるように接客したい」と張り切る。社長の瀧澤響君(12)は「漆器を買った人に喜んでもらえるようにと漆を塗った。漆器の良さに気付き、愛用してもらいたい」と力を込める。
 ならにこ漆器会社の活動は令和3年度の6年生が始め、本年度で3代目となる。昨年度末に、現7年生から業務とともに「地域を盛り上げる」など三つの志を引き継いだ。
 3代目の目標として「自分たちが笑顔で接客して、まだ漆器を知らない人に知ってもらい、お客さまの笑顔をつくる」を掲げ、会計課、商品課、ポスターなどを担当する作成課に分かれて、準備を進めてきた。
 販売は午前10時~正午。売り切れ次第終了する。