地域の話題

戦禍のウクライナ ヒマワリ栽培通じ支援 塩尻の有志

三嶽神社東の畑でヒマワリの種をまく会員

 塩尻市内の60~70代の男性10人がヒマワリの栽培を通して、軍事侵攻を受けるウクライナを支援する「三嶽ひまわりの会」を発足させた。ヒマワリの種から搾った油の販売収益で、ウクライナの支援をしている南信地方の「平和の種プロジェクト実行委員会」の活動に賛同した。中西条の三嶽神社東側にある約50アールの畑でこのほど、ヒマワリの種をまいた。

 メンバーは農業や自営業、会社員、現役を退いた人など幅広い。会長で、整骨院経営の川窪誠さん(74)=中西条=が知人に声を掛けた。24日に会を発足させ、プロジェクトから配布されたヒマワリ「ジュニアスマイル」の種をまいた。
 8月中旬に約1万本が満開となる見込み。ひまわりの会は除草作業や種の収穫を行う。
 川窪さんは昨年、整骨院の患者からプロジェクトの活動を聞き、賛同者と共に自身の畑約20アールでヒマワリを栽培した。今後の活動がしやすいように団体を発足させ、栽培面積も増やした。
 川窪さんは「ロシアによる軍事侵攻はいまだに続いている。ウクライナはもちろん、ロシアの人たちもかわいそうだ」と嘆き「平和を願いながら作業をしたい。今年は昨年以上に見事なヒマワリ畑になる。地域の皆さんにも楽しんでほしい」と話していた。