教育・子育て

ミクロの世界にワクワク 美須々ケ丘高校で「こども科学教室」

高校生に操作を学び、顕微鏡で千円札を観察する子供たち

 松本美須々ケ丘高校で7日、「こども科学教室2023GW」が開かれた。同校生徒が企画運営を手掛け、子供たちに科学への興味関心を育ててもらおうと一昨年度に始まった取り組みで、4回目になる。小学生の親子ら約50人が参加し、顕微鏡を使ったミクロの世界を楽しんだ。

 高校生を指南役に顕微鏡の基本操作を学び身近な物を観察した。レンズの倍率を上げながら千円札を観察すると、印刷された野口英世の目が渦巻き模様だったり「ニホン」の隠し文字が刷られたりしていることが分かり、「見えた!」「すごい!」と歓声が上がった。ツクシの胞子はプレパラート状にして観察したほか、ガラス球を使った単式顕微鏡作りにも挑戦した。
 美須々高の「総合的探究の時間」で科学を切り口に学習する生徒たちが、幼いころから科学に親しんでもらおうと開いている。2年の尾藤舞子さん(17)は「楽しかったと思うことが興味関心につながる。子供たちが笑ってくれるとうれしい」と話していた。