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勇壮な奈川獅子披露へ 11日に奈川でイベント

大獅子と獅子獲りの激闘を表現した勇壮な舞の稽古の様子

 大正初期から続く伝統の獅子舞で、松本市の重要無形民俗文化財に指定されている「奈川獅子」を見て知るイベントが11日午後1時から、松本市奈川の奈川文化センター夢の森で開かれる。小学生から大人まで約40人が、地域の宝である勇壮な演舞を披露する。講演もある。

 奈川獅子は、田畑を荒らす「大獅子」と獅子に立ち向かう村人「獅子獲り」の激闘を表現した獅子舞。活劇のような構成になっており、武器を使った迫力ある大立ち回りが見どころだ。
 イベントは「奈川の文化遺産を後世に~奈川獅子と祇園囃子~」と題し、大人は獅子舞を、子供は扇子で獅子の動きを表現する「手踊り」を舞う。奈川獅子舞保存会の勝山好夫会長(72)は「地域一丸となって行う、熱のこもった演舞。奈川の宝を多くの人に見てほしい」と呼び掛ける。
 入場無料で予約不要。問い合わせは奈川地区地域づくりセンター(電話0263・79・2121)へ。