地域の話題

伝統野菜の魅力 パンフに 青峰高2年生 栽培からレシピまで

パンフレットの制作を中心となって進めた樋口さん、黒沢さん、水沢さん(左から)

 あかたつ(里芋)は食感がシャキシャキ、清内路かぼちゃは栗のようにホクホク│。木曽地域で育てられてきた伝統野菜のおいしさを伝え、栽培につなげてもらおうと、木曽町の木曽青峰高校2年生が、栽培のこつから料理レシピまでをまとめたパンフレットを制作した。年度内のウェブ公開に向け準備を進めている。

 同校の森林環境科ビジネスコースでは、10年以上前から毎年、2年生が学校の農地で信州の伝統野菜を栽培する。本年度、同コースの2年生17人は、伝統野菜の魅力を紹介し、地域活性化にもつなげようと活動した。
 パンフはA4判カラー8㌻で、タイトルは「伝統野菜のある暮らし Nature Book」。開田きゅうりや花豆など4種類について紹介しながら「農薬が無い時代から栽培されているため、肥料を抑えて栽培でき、病害虫にも強い」とアピールする。
 樋口梨美さん(17)、黒沢綾香さん(17)、水沢円来さん(17)が中心となって制作した。このほど木曽町で開かれた木曽地域食育フォーラムで活動を発表し、参加者にパンフを配った。樋口さんは「栽培や調理が子育て世代に広まり、子供の頃から親しめるようになれば」と期待した。
 同校の伝統野菜の取り組みは昨年12月、松本市で開かれた「信州ベンチャーコンテスト」の高校生部門でグランプリを受賞している。