『どくとるマンボウ』ほのぼの表紙絵 旧制高等学校記念館で原画展

松本市県3の旧制高等学校記念館で5月6日まで、旧制松本高等学校卒業生で作家の故・北杜夫さんが著した「どくとるマンボウ」シリーズの表紙絵展が開かれている。ほのぼのとしたタッチで表情豊かなマンボウを描いたイラストレーター・ひらいたかこさん=東京都=の原画が、書籍や北さんの愛用品とともに展示されている。
松高も舞台となった『どくとるマンボウ青春記』をはじめ、家族を題材にした『マンボウ遺言状』『マンボウ恐妻記』など12作品分がそろう。著作から抜粋したエピソードや写真、ユニークな遺品などを合わせ、北さんの人柄も浮かぶ内容となっている。画集などひらいさんの作品を集めた一角もある。
令和3年度に同館へ寄せられた北さんの遺品の中に表紙原画4点が含まれていたことをきっかけに、昨年度新たにひらいさんから表紙絵8点と3作品分の挿絵が寄贈され、今回お披露目となった。ひらいさんは美術大学受験の頃に「青春記」に背中を押されたといい、「後にまさか絵を描かせていただけるなんて。原画をまとめてご覧いただける機会に恵まれ、うれしく光栄」とコメントを寄せている。
開館は午前9時~午後5時。