路肩崩落の県道・中房線で歩行者の通行可能に 時間帯絞って25日午後3時から

冬季閉鎖区間で発生した道路崩落の影響で通行止めが続いている安曇野市穂高有明の県道・槍ケ岳矢村線(通称・中房線)について、県安曇野建設事務所は23日、歩行者の通行を時間帯を絞って25日午後3時から可能にすると発表した。これに合わせ、定期バス中房線は翌26日から、崩落箇所手前までに区間を限定して運行を再開させる。
宮城ゲートから先を歩行者が通行できる時間帯は午前5時半~午後5時半。県が同ゲートや約6キロ先の崩落箇所に誘導員を配置する。バスやタクシーを除く一般車両は通行止めを継続する。
定期バス中房線は、崩落箇所の約850メートル東側に臨時のバス停「観音峠」を設置し、始点の「安曇野の里」(ビレッジ安曇野)から同バス停までの間を運行する。崩落箇所西側から中房温泉までの約6キロ区間については当面、徒歩での移動となる。関係者が送迎サービスを協議している。
道路崩落は14日に発生し、油圧ショベルカーが巻き込まれて転落、運転していた工事作業員が死亡した。県は現地の地盤調査を近く始める予定で、復旧のめどは立っていない。