無人型古着販売店での労働 一般就労目指す障害者に手応え

松本市島立の就労継続支援A型事業所「アプリコA型島立」が安曇野市穂高で運営する無人の古着販売店が、一般就労を目指す障害者の受け皿として好評を得ている。就労作業で無人の古着店は珍しいといい、20~50代の利用者たちが品出しや値札付けをしたり、清掃をしたりと張り切って働いている。
諏訪市の業者の安曇野店を、アプリコA型島立が委託を受けて運営している。A型事業所は雇用契約を結びサポートを受けながら一般就労を目指す人が利用する障害福祉サービスで、昨年8月のオープン以来、常時5~6人が働いている。それぞれの得意分野を生かして黙々と作業に励んでいる。商品を店に陳列するためにハンガーにかける作業をしている松本市の男性利用者(33)は「とても楽しい」とやりがいをにじませた。
冷凍スイーツの販売もあり、こまめな在庫チェックは欠かせない。それぞれが責任を持って仕事をこなしてきたことで、オープンから1年を経て近隣を中心に認知されてきた。サービス管理責任者の伊藤俊一さん(45)は「安曇野市内にはまだA型事業所は少なく需要は多い。興味のある障害者の方はぜひ相談を。またぜひ店も利用してほしい」と呼び掛けている。
年中無休で、開店時間は平日が午前9時半~午後10時、土、日曜日と祝日は24時間営業。