安曇野混声合唱団 20周年へ 深み増す響き 来年節目

安曇野市穂高のあづみ野コンサートホールを拠点に活動する安曇野混声合唱団が来年、創立20周年を迎える。高齢化などで団員が減る団体が多い中、団員数を増やし、平均年齢「喜寿」のメンバー38人が活動を続ける。節目に向けて心を一つに歌声を響かせている。
月3回、月曜日に活動。創立当初から出演する同ホールの「早春賦まつりコンサート」を29日に控え、練習に励む。混声四部で「大地讃頌」「未来行きの切符」など大曲に挑み、9曲を披露する。
平成18(2006)年、「地域で初の混声合唱団を」と住民有志17人が始めた。発起人でピアノ講師・仁科陽子さんが伴奏、元小学校長・三原寿雄さん(81)が指揮を担う。クラシック、童謡唱歌、ホームソングなどジャンルは幅広く、公演やイベントで歌っている。
男声が半数近い構成も珍しく、透き通るハーモニーに深みを出している。アットホームな雰囲気で、響きの良い同ホールで高らかに歌い、ティータイムにくつろぐことも楽しみの一つという。夫婦や親子で参加する人もおり、母親と入団した藤井亜子さん(30)=穂高=は「前向きでパワフルな皆さんに元気がもらえる」と話す。
団長の野本貞子さん(76)=穂高有明=は「多才な人が多く、皆が明るくて若い。声の出る限り歌っていきたい」と力を込める。来年には記念コンサートを企画する。
早春賦まつりコンサートは午後2時開演。入場無料。問い合わせは同ホール(電話0263・82・6419)へ。