政治・経済

生坂でワイン用ブドウ栽培へ 令和10年の初出荷目指す

雲根にあるワイン用ブドウの栽培予定地で打ち合わせる星野さん(左)

 地域コミュニティー活性化事業を手掛ける生坂村上生坂の合同会社HiTTiSYO(ヒッタイショ、斉藤博久代表社員)が、下生坂雲根でワイン用ブドウの栽培事業に乗り出す。雲根常会とも連携して遊休農地約30アールを借り、初年は5月に白ワイン向け品種の苗木450本を植える。同社は、生食用ブドウの特産地として育まれた生坂のイメージを生かしてワインブランドを構築し、令和10年の初出荷を目指す。

 県内有数のワイン産地である東御市のワイナリー「Rue de vin(リュードヴァン)」(小山英明社長)の協力で、5月17日にピノ・グリなど3品種の苗木を植える一般公募のワークショップ(WS)を計画している。将来的なワイン造りは、同ワイナリーによる委託醸造を想定している。
 3月から遊休農地に茂る雑木の伐採を進めており、定植に向けて開墾作業を行っていく。WSについては定植作業だけでなく、ブランドづくりの作業でも考えていく。
 元村地域おこし協力隊で同社業務執行社員の星野亜紀子さん(48)は「近い将来、これまで応援してもらった地元住民や体験活動参加者らと一緒に、村産ブドウのお酒で乾杯し合えれば」と夢を語る。
 今月25日から同社関連サイトからWSの参加申し込みを受け付ける。定員20人。問い合わせはヒッタイショ(電話050・3354・7715)へ。