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信大病院図書館新しく 21日から 読書・飲食スペース充実

リニューアルしたこまくさ図書室

 松本市旭3の信州大学医学部付属病院の院内図書館「こまくさ図書室」が21日、リニューアルオープンする。読書スペースの充実が特長で、先行オープンした隣接のイートインスペースと合わせて、患者やその家族がリラックスして過ごせる空間を創出したいと、東西病棟の改修工事の一環で取り組んだ。
 新しい図書室は西病棟1階の廊下沿いに、全長43メートル、幅3メートルにわたって設けたイートインスペースの北側にある。延べ床面積は105平方メートルで、以前より16%増加した。約1万冊の蔵書数や市図書館分館としての機能は変わらないが、ゆったりした椅子とテーブルで読書コーナーを充実させたり、キッズコーナーを新しくしたりして明るい雰囲気になった。
 図書室は、患者や家族、病院関係者のほか近隣住民も利用しており、司書の伊藤真記さんと高見澤麻衣子さんは「季節ごとの企画など充実させていきたい」と張り切っている。
 イートインコーナーには4人掛けと2人掛けのテーブル15台に椅子46脚を置いた。これまではまとまった場所がなく、「家族でゆっくり話したい」という患者家族からの要望が多かったという。院内の環境整備患者サービス小委員会の委員長を務める内田緑看護部長は「改修工事の設計段階からアメニティーの充実を構想してきた。今後も発展させていきたい」と話している。
 図書室は午前9時15分~午後5時開館で土、日曜日と祝日、年末年始は休み。イートインスペースは原則として平日の午前9時~5時に利用できる。