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生坂・高津屋森林公園でワラビ採り楽しもう 19日にスタート

村を一望できる高津屋森林公園のワラビ園(中央)

 生坂村東広津の高津屋森林公園管理組合が上生坂の道の駅いくさかの郷と連携し、今春から公園のワラビ園で初の収穫体験を始める。村特産の灰焼きおやきやブドウなどの直売で大勢の観光客が訪れるいくさかの郷の発信力・集客力に着目。道の駅を受付窓口とすることで、里山でしか味わえない観光資源とし、村を一望する眺めが自慢の同公園キャンプ場・コテージのPRにもつなげる。
 道の駅いくさかの郷でチケットと指定袋(600円)を購入すると、車で15分ほどの同公園で指定袋詰め放題でワラビの収穫を楽しめる(ワラビ以外の山菜は別途料金)。袋には1キロ以上が入り、今月19日にスタートし、生育状況を見ながら6月中まで続ける。
 高津屋森林公園は平成20(2008)年、県の「里山整備利用地域」に認定され、管理組合は県森林づくり県民税を活用した森林整備に取り組む。間伐した原木をキノコのほだ木にしたり、下草を刈り払った斜面を山菜の栽培地にしたりして近隣の直売所へ販売している。近年、体験重視の旅行が人気なのを背景に、いくさかの郷から提案があり、道の駅を窓口とした体験を企画した。
 管理組合の一ノ瀬貞男組合長は「山の恵みを楽しみながら、素晴らしいロケーションを知ってほしい」と願う。いくさかの郷の甲本太郎駅長も「多彩な体験観光の出発点に道の駅がなれれば」と期待する。
 道の駅の受付時間は午前9時~午後3時(道の駅が定休日の月曜日は公園で直接受け付け。公園は火曜日定休)。問い合わせは道の駅いくさかの郷(℡0263・69・1930)へ。