生坂村議選11人の争いか 新人3人含め事前審査

任期満了に伴う22日告示、27日投開票の生坂村議会議員選挙の立候補の届け出に必要な書類の事前審査が15日、村役場で行われた。定数8に対し、現職6人、元職2人、新人3人の計11人の陣営関係者が訪れ、選挙戦に入る見通しになった。
議員のなり手不足解消を目的に議員報酬の月額を「基本18万円、うち55歳以下は30万円」としていた若手議員の優遇策を、昨年12月に「一律21万5000円」と見直して以降、初めての村議選となる。
立候補予定者は今のところ、平成13(2001)年以来20年ぶりの選挙戦となった令和3年の前回選の候補者9人を2人上回る見込みだ。所属別では無所属が10人、共産党が1人。男女別では男性が8人、女性が3人となる。
年代別に見ると、40代が5人で最も多く、70代が3人、50代が2人、60代が1人と続く。平均年齢は57・3歳で30~80代が立候補した前回選の平均年齢63・7歳を下回った。
選挙戦では、少子高齢化が進む山間地にあって、移住・定住促進や子育て支援をはじめ、村による脱炭素先行地域事業の進め方などをめぐり、議論が展開されそうだ。
候補者の顔ぶれが若返ることについて、村内の飲食店で働く女性(35)は「今まで通りの慣例ではなく、村に新しい風を吹かせてほしい」と活発な論戦を期待していた。
3月1日現在の選挙人名簿登録者数は1399人(男性701人、女性698人)。