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「開田伝える」 そばレシピ集 霧しな発刊 26メニュー

簡単な調理でそばを存分に楽しめる26のレシピを掲載した「蕎麦SOBA」

 そば製造販売の霧しな(木曽町開田高原西野)は今春、そばのレシピ集「蕎麦SOBA」を発刊した。開田高原が育んだそば文化を多くの人に楽しんでもらおうと、地元のフードプロデューサー・大森まゆみさんが開発した多彩な26メニューを紹介している。

 レシピ集はB5判約70ページ。同社の通販カタログで掲載したレシピの中から、特にお薦めの内容を厳選。「蕎麦と塩」「冷蕎麦とつゆ」「温かい蕎麦」のテーマ別に、同社の乾麺を使ったシンプルなメニューを掲載した。 そば本来の香りを大切にしながら、変化も楽しめる内容となっている。夏に向けては、凍らせたそばつゆを使った「クラッシュアイスつゆのぶっかけそば」などが「お薦め」(大場和子カスタマーサービス部長)だという。
 書籍化に当たり、各レシピを美しく盛り付けた写真を新たに撮影したほか、外国人向けに調理説明の英訳文を加えた。一瀬光哉社長は「単なるレシピ集にとどまらず、開田高原の豊かな食、自然、そば作りに携わる人の情熱、木曽町の魅力が伝わる一冊になった」とし、開田のそばの魅力再発見や観光誘客につながることを願った。
 レシピ集は税込み2400円で、首都圏や県内の書店、同社オンラインショップなどで販売している。
 14日、木曽町に50冊を寄贈した。今後町図書館や小中学校などに置くという。