立候補可能性、88・6%が「ない」 麻績村会住民調査

麻績村議会が議員のなり手不足解消を目的に今年初めて実施した村民アンケートの集計結果が14日、分かった。「今後、村の議員に立候補する可能性はあるか」との質問に114人が回答し、88・6%が「ない」、7・9%が「検討中」、「ある」が3・5%だった。「ある」を除く回答者108人に立候補が難しい理由を尋ねたところ、「高齢・病気などのため、負担が大きい」が最も多く、33・3%を占めた。
立候補が難しい理由は他に「現在の仕事を続けながらの議員活動が難しい」「村の政策や議員活動のことを知らない」がそれぞれ25・0%だった。「議員報酬が少なすぎる」が19・4%と続いた。
「村民の中で議員候補として推薦したい人はいるか」との質問に答えた112人のうち、38・4%は「いる」と答えた。
自由回答では「地域へ出て住民の声を聴いてほしい」や「一般質問に深みがない」などの意見が出た。
村議会は2~3月にアンケート用紙を全戸(約1030世帯)配布し、10代以上の村民から回答を募り、119人から回答を得た。回答者は年代別に、70代以上が29・7%で最も多く、次いで60代が22・9%、10代が19・5%だった。
議会運営委員会の飯森寛志委員長は「議員のなり手不足は課題だが、村政への意欲がある村民も潜在的にいることも分かった。議会活動をよりアピールする必要があると感じる」と話している。
集計結果は今後の議会の在り方を考える検討材料とする。5月上旬配布の「広報おみ4月号」で報告する。