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障害者が自主製品販売 塩尻・桜まつりで交流の輪

雨の中で販売に当たる事業所の関係者

 塩尻市大門七番町のレザンホール前庭で13日、市内の障害者就労支援事業所が出店する「しおじり桜まつり」が開かれた。かつて同じ場所で行われていた「さくらフェスタ」の後継企画で、接客を通じて利用者が訪れた人たちと交流した。

 すみれの丘、そよ風の家、のむらダイムが出店し、自主製品や受託した商品を売った。市民団体・障害者地域生活応援団が主催し、出店もした。
 ホール前の桜並木は満開になったものの、あいにくの雨に見舞われた。それでも、傘を差した人たちが品定めに各店を訪ね、「いかがですか、おいしいですよ」とPRする利用者の声が響いた。フェスタ時代の出店歴もある、のむらダイムの管理者・小松弘芳さんは「いい時季にできてよかった」と話した。
 20年続いたフェスタは新型コロナウイルス禍を経て行われなくなっていた。応援団の武居博明代表は「事業所に販売の機会を提供できた。今回は準備期間が短かったが、開催することで次回以降への足場ができた」と手応えを感じていた。