技術磨いて自分でリノベ 麻績で中古別荘を教材に体験講座

麻績村地域おこし協力隊で観光振興に携わる山本航大さん(27)=中町=が、聖高原の別荘で建物の補修や改装を体験するワークショップ「セルフリノベーションワークショップ」を今春始めた。中古別荘を教材に工具の基礎知識や壁の漆喰塗り、木工作業などを学べる。古民家や別荘を購入して移住したい人にとって壁となりがちなDIYの知識・技術を習得する機会とし、移住を促すコミュニティーづくりにもつながればと期待している。
山本さんが一昨年にほれ込んで購入し、同年秋に隊員として村へ移住するきっかけとなった聖高原の中古別荘が会場で、自身の休日を利用して個人的に催す。山本さんは移住後、村内の建築の専門家らからアドバイスを受けながら独力で補修を続ける。DIY作業の進ちょくにも一定のめどが付き、自身の知識も深まったため企画した。
原則として希望日1週間以上前の予約で、床や内外の壁、畳・フローリングなど希望するDIY作業を無料で体験できる。知識・技術を「おすそ分け」しつつ、自身の別荘の改修も進む一石二鳥の取り組みだ。今月5日の初回は村外から訪れた希望者が壁塗りや洗面台づくりを体験した。13日も漆喰塗りを行う予定で参加者を募っている。
山本さんは本年度、隊員の業務としても村内の古い別荘でのDIYイベントを計画しており「同じ興味や悩みを抱いている仲間同士をつなぐきっかけにもなれば」と願う。