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山あいの春、ゆっくりと 大桑でフクジュソウ花盛り

フクジュソウの花が一面を埋める山本さん方の群生地

 大桑村長野の山本克之さん(84)の所有地で、遅咲きのフクジュソウが花盛りを迎えている。伊奈川神社近くの約1ヘクタールの斜面を、黄色い花が鮮やかに埋め尽くしている。

 桑畑だった一帯をならしたところ、自生していたフクジュソウが数を増やした。今年は3月中旬から咲き始めたという。カタクリなどの花も一緒にあり、今後は桜も咲く見込みで山あいの集落に春の彩りをもたらしている。
 山本さんが年に何度も草刈りをするなど大切に見守ってきた。昨年は地域住民が作業に協力した。「手間はかかるが、今年もよく咲いてくれた。毎年見学に来る人もいて張り合いだ」とほほ笑む。
 花は来週まで楽しめる見込み。山本さんに声を掛ければ敷地内で見学もできる。