政治・経済

移住者向けに朝日村がパンフレット作製

移住・定住促進に特化したパンフと配布用グッズをPRする職員ら

 朝日村は村への移住・定住を考えている人に向けたパンフレットを新たに作製した。実際に移住した家族や村で子育てしている世代の生の声、移住や子育て関連のさまざまな支援策を1冊にまとめ、都市圏で開く移住相談会などで活用する。

 移住経験者として、家を新築して定住した家族、新規就農し空き家バンクで見つけた戸建てで暮らす夫婦、中古住宅を購入しセカンドライフを楽しむ単身者の3組を掲載。移住までの経過や移住の決め手が分かる「移住年表」を載せ、住居の確保に関わるお金事情を表を使って分かりやすくまとめた。
 冒頭には、緑の体験館コテージを宿泊拠点として村が一昨年度に始めたお試し移住体験に参加した家族の声を掲載。四季折々の美しさを見せる自然風景の写真を多く活用した。
 全面カラーでB5判32ページ。都内のふるさと回帰支援センターでも配布する。
 相談会ではこれまで観光案内パンフや職員手作りの資料で村を紹介し、移住者が知りたい情報の発信力が弱かったため、移住・定住促進に特化した冊子として先月末に2000部を発行した。発行に合わせ、山並みと村に昇る朝日をデザインしたロゴマークを新たに制作。ロゴを入れたグッズ(トートバッグ、ステッカー)を相談会で配布する。
 村企画財政課で移住促進事業を担当する村地域おこし協力隊・佐原加依子さんは「移住を考えている人が知りたい情報を具体的にまとめ、デザインにもこだわった。移住をより〝自分事〟に考えられる1冊として活用してほしい」と話している。