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「あいさつの日」10年目始動 木曽町福島地区 児童・生徒に声掛け

「あいさつ運動」ののぼり旗が立つ福島小前で、「おはよう」のあいさつに笑顔で応える児童

 木曽町福島地区の住民らが、登校する児童や生徒にあいさつする「ふくしま あいさつの日」の運動が10年目を迎えた。区切りの新年度が本格的に始動した7日朝、幅広い団体のメンバーが福島小学校と木曽町中学校に分かれ、登校した児童・生徒に「おはよう」と声掛けした。子供たちも笑顔で応じていた。

 「地域ぐるみで子供たちの成長を応援しよう」と、木曽福島地域協議会や木曽福島公民館運営委員会などが平成28(2016)年に始めた。全県的な取り組み「信州あいさつ運動」に呼応し、民生児童委員や町、県など幅広い団体とも連携しながら1、2学期のスタートに合わせて実施している。
 この日、福島小近くの代官屋敷前交差点には、午前7時半前から町民と児童のあいさつが飛び交った。自分から大きな声であいさつする子供もいて、大人を感心させた。活動に参加した宮坂寛校長は「地域と関わる中でふるさと福島の良さを学ぶことができる。その機会の一つとしてあいさつは基本中の基本。顔見知りでいることは安心安全にもつながる」と話していた。
 あいさつ運動の立ち上げに関わった木曽福島公民館の中西章館長(71)は「あいさつを通じて子供の様子を見てほしいと始めた活動。10年間よく続けていただいた」と感謝する。「子供の数が少なくなってはいるが、あいさつの輪はしっかりと広げていきたい」と話していた。