格安の新鮮野菜求め列 「松本中町蔵の朝市」スタート

松本市中心街の中町通りで5日、「松本中町蔵の朝市」の今季の営業が始まった。市内で採れた新鮮な野菜を格安で販売し、訪れた人は出店した農家との会話を楽しみながら買い物をしていた。
28年目を迎え、初日は中山や並柳など、市内東山部の農家を中心に9軒が出店した。店棚には採れたてのコマツナやホウレンソウ、ネギなどが並び、安い物だと1束100円の値が付けられた。朝早くから多くの人が集まり、午前9時半に販売開始を告げる鐘が鳴ると一斉に手を伸ばして買い求め、開始5分ほどでほとんどの品が売り切れた。初めて訪れたという同市蟻ケ崎3の女性(76)は「野菜が高騰する中、安く買えてありがたい。隣の客と会話ができてうれしい」と満足そうにしていた。
「蔵のある街中町駐車場」(中央3)を会場に、毎週土曜日午前9時半から開催し、12月下旬まで続ける予定。