JA松本ハイランド管内 露地物スイカ 苗の定植始まる 7月初旬に出荷へ

松本市西部と山形村を中心とするJA松本ハイランド管内のスイカ産地で5日、露地物の苗の定植が始まった。名産地の名にふさわしい、おいしいスイカを育てようと、生産者は一株一株丁寧に植え付けていた。例年並みのタイミングで定植開始となり、7月初旬には出荷が始まる見通しだ。
松本ハイランドすいか部会研究部副部長を務める上原一真さん(35)は、今季は120アールの作付けを予定する。松本市和田の畑で上原さんは「いい天気の日に始められた」と晴天を喜び、張り切って手を動かしていた。今季は3月の降雪と寒暖差で苗作りに苦労したといい「霜がなく穏やかな天候が続けば」と願った。
JA松本ハイランド産スイカは、水はけのよい火山灰土が堆積した土壌で育ち、実が締まった食感「シャリ感」と、強い甘さで人気が高い。今季は約200ヘクタールの作付けが予定され、82万ケース(1ケース2玉)の出荷を目標とする。