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県松本合同庁舎 県産材活用しテーブルと椅子を設置 松くい虫被害木も使用 

松本合庁の県民ホールに置かれた木製のテーブルと椅子

    県産木材の活用を進める取り組みの一環として、県は松本市島立の県松本合同庁舎県民ホールにテーブルと椅子を設置した。松くい虫被害に遭った、安曇野市産のアカマツ材の椅子もあり、被害木利用の一例として紹介している。

クリ、ナラ、松枯れ被害材の3種類で2脚ずつ椅子を作った。木目や色合いのほか、重さの違いを確かめることができる。被害材には所々黒っぽい色が表れている。
 テーブルはカラマツ材で奥行き80センチ、幅1・4メートルの長方形と、共に80センチの正方形の2種類がある。高さは両方とも70センチ。椅子とテーブルは3月26日に設置した。利用していた市内の80代の男性は「高さがちょうど良い。いい机だね」と話した。
 森林づくり県民税を活用する「あたりまえに木のある暮らし推進事業」での取り組みで事業費は約100万円。県松本地域振興局林務課は「(テーブルと椅子は)年数がたつと色合いが変わる。そうした変化も見てほしい」としている。